アンケート結果発表

投票期間:2014年12月30日~2015年1月11日
有効票総数: 64票

 発表が遅くなり誠に申し訳ありません。
 こちら、先日行いました「フリゲ2014」の事後アンケートの報告ページです。
 ご協力いただいた64名の皆様、ありがとうございました。

 夏頃に行いました事前アンケートの結果とあわせてお読み下さい。

Q1. 今年は何作品に投票しましたか?

1作品7人
2~3作品16人
4~5作品16人
10作品以内7人
それ以上6人
投票しなかった12人


 今回投票しなかった方12名にもご協力いただきました。ありがとうございます。

 グラフは、投票した人数全体に対する割合を示したものです。
 (アンケート回答者の場合、投票しなかった12人を除く、52人を100%としています。)
 フリゲ2014は総票数1854票、投票者数896人でしたから、1人あたりの投票数が2.07票とはじめて2票を超えました。
 しかし内実は、1作品だけに投票した方がまだ多く72%。
 アンケートに回答いただいた皆さんの分布とは、大きくかけ離れています。

 まずは今回、投票人数が減ったことを受け、投票しなかった理由を尋ねました。
 投票しなかった12人の方のうち、11人の方から回答をいただいています。

Q2. なぜ投票しなかったのですか?

これという作品が思いつかなかった4人
投票するつもりだったが、気付いたら終了していた3人
最初から投票するつもりはなかった2人
投票する時間がなかった2人
有効/無効を調べるのが面倒だった2人
コメントを考えているうちに終了していた1人
投票したい作品がすべて無効票だった1人
その他2人


 まずこの数字、上記の通り、関心の高い層からの回答であることに注意してください。
 加えて、当時のフリゲ2014ページの異常に長いロード時間を耐えて回答していることも注意する必要があります。「重すぎて投票したくなくなった」という人が1人もいなかったのは、多分それが原因です。
 おかしいですよね、ロードに30秒もかかるとか。
 測定したところ、スクリプトの処理は0.5秒ほど、表示は0.6秒ほどで完了していました。
 大半が、サーバがリクエストを受信してから、スクリプト処理を起動するまでの待ち時間。サーバが腐ってます
 せっかく移転したんですが、このサーバでは制限も多いので、有料サーバも含めて移転先を決めようと思っています。
12月中すっかり忘れてました、ごめんなさい!
悲しいかな「あっ」と気付いた時には終了していました。ごめんなさい。
 「投票先が思いつかなかった」とか、「全部無効票だった」とかは、ある程度仕方ないところです。
 しかし、「知らなかった」という回答こそなかったものの、「気付いたら終了していた」のは広報としてのボクの責任です。
 この数をできるだけ減らすことが広報の目標ですが、依然として課題が多いのも事実です。
 現状を知ってもらうために、初回訪問時のリンク元の解析結果を見ていただきましょう。

種類投票率平均投票作品
れびゅわーず6.22%3.28作品
激辛2.83%2.33作品
twitter10.14%1.69作品
依頼先サイト3.63%2.06作品
ブログ・サイト5.92%2.76作品
2ch4.93%1.36作品
Google7.72%2.41作品
Yahoo!8.52%1.43作品
その他5.56%1.00作品
不明6.81%2.03作品
平均5.66%2.07作品


 激辛の割合は下がっているとはいえ、相変わらず目で見てわかる依存度の高さ。本当にお世話になってます。
 ですが、激辛は思いの外投票率が低いです。投票数が一番多いのはtwitter経由で、そのうちの半分くらいがボクのtweet経由でした。
 あと、経験上リファラを切ってる人は2ちゃんねらーが多いので、2ch経由の人の割合は実際はもう少し多いはずです。

 広報依頼やみなさんのブログ等の活動は、効果が薄いように感じられるかもしれませんが、目に触れる機会を増やすという意味で非常に有用です。
 初めての方はきっと、何回も目に触れて、やっと投票しようと思ってくれるものでしょうから。
 ここでも、あそこでも、どこでもフリゲ20XXの話題で持ちきり、みたいな状況を作ることが理想ですよね。

 今回Google Adwordsに出稿したのも、それを目指してのことでした。
 しかし結果として投票した方は0人。費用対効果としては非常に厳しいものになりました。
 出稿先を検索エンジンのみに絞ったのも敗因の1つです。「目に触れる機会を増やす」目的であれば、目的があって検索されることを目指す検索エンジンではなく、いわゆるアフィ広告に出稿した方が良い、とガイドにも書いてありました。
 アフィブログに金を払うわけにはいかない、善意で広告していただいている皆さんに申し訳が立たないと思って回避したのですが……無料ブログやホームページでも、運営側でアフィ広告を表示する例もありますからね。もう少し前向きに検討しても良かったかもしれません。
 今後も継続するかどうか、難しいですね。しかし今回の経験は、いろいろと勉強にはなりました。文章にまとめたいところです。

 もうひとつの試み、画像投稿サイトとの連携についても、なかなか厳しい結果になってしまいました。
主催者側も承知だろうが、pxivやニコニコ静画での支援絵があまり出てこなかった。そっちでも何かしら広報活動するべきなのかな。具体案は思いつかないし、これ以上懐を痛めるのは厳しいし、自分はお絵かきスキルがゴミなので投稿できないが・・・。
イラストで応援の機能が充分に生かされていなかったように思います。
絵を作る側の人間に対してもメリットが生まれるような方式になればイラスト応援の参加者が増えるのではないでしょうか。
 メリットの提供と言っても、なかなか難しいですね。作品の宣伝ができる、くらいしか。他に考えつく人がいたら教えてほしいです。
 新しく描き下ろさなくても、既に描いた絵の説明文書き換えるだけでOK、とも言ったのですが。
 想像以上に絵描きクラスタにこの企画が浸透していないのかもしれません。

 もう1つ感じたのは、pixivよりもtwitterで支援絵を投稿する人が多かった、ということ。
 実は、絵描きさんの活動拠点がpixivからtwitterへ移行しているんじゃないかしら……?
 タイムラインで流れていっちゃうのはすごくもったいないんですけど、pixivみたいに見せるブログパーツとか無いんでしょうか?
 これについては継続して活動を続けていきたいと考えているので、よいお知恵がある方は教えてください。

 次の質問に移りましょう。

Q3. (投票した方へ)当てはまるものにチェックして下さい。

平均投票作品数
投票したい作品が思いつかず迷った9人4.28作品
投票したい作品が多すぎて迷った13人6.30作品
投票する作品は最初から決まっていた26人5.22作品
中間発表以降、思い出して追加投票した作品がある23人8.13作品
時間切れになり、投票したい作品すべてに投票できなかった5人3.89作品


 「平均投票作品数」は、投票した作品数のチェックから算出した大まかな数値です。
 繰り返しますが、このアンケートに回答した方の多くがヘビーユーザーの方ですので、参考までにしてください。

 この設問も複数回答可だったのですが、中には面白いチェックの仕方をした方もちらほらいらっしゃいます。
「投票したい作品が思いつかず迷った」が、10作品以上に投票した方
……1人
「投票したい作品が多すぎて迷った」が、1作品にだけ投票した方
……1人
「投票する作品は最初から決まっていた」が、「中間発表以降、思い出して追加投票した作品がある」方
……8人
「投票する作品は最初から決まっていた」が、「時間切れになり、投票したい作品すべてに投票できなかった」方
……3人
 投票先を本当に迷って悩んで決めてらっしゃる様子が窺え、企画者冥利に尽きるところです。

 さて、半数近い方が参考にしている中間発表、やはり与える影響は無視できません。
 アンケートでもご意見をいただいています。
中間集計結果発表は、掲示されたゲームの知名度を高めたり、掲示されたゲームへの投票を促進する効果があると思う。
中間発表で掲示するゲームを例えば上位十枠等に増やしたとしたら、より多くのゲームの広報、投票の促進につながり、結果的にイベントの活性化が期待できるのではないだろうか。
 例年、第一次中間発表のトップ5は必ず最終結果のトップ10に残っており、トップ5に残ったのは2008年と2010年が5作品、他の年だと4作品。
 ただし、これが中間発表の影響であるとは言い切れません。中間発表で順位を発表しない場合のデータがないからです。
 2009年と2010年は中間発表が遅くなりましたが、これはトップ5自体がなかなか決まらなかったためなので、参考になりません。

 前回のアンケートでも回答しましたが、ここを変えるのはけっこうな冒険になるでして。
 トップ10は、現在の投票数だと第一週ではほとんど団子で、最終日までなかなか決まらないことが通例です。
 第一週で運良くトップ10になった作品が有利な扱いを受けたり、一喜一憂したりするのは避けたいところ。
 もっと投票数が増えないと、なかなか思い切れないです。増やしていきたいですね。

 Q4.とQ5.はどちらも新機能であるユーザー登録についての質問でした。
 ヘビーユーザー向けに作った機能ですので、ぜひこのアンケートに答えるような、積極的な方の意見を参考にしたいと思っていました。

Q4. ユーザー登録について、思ったことにチェックして下さい。

登録したいと思ったが、登録できなかった9人
登録したが、これなら登録しなくて良かったと思う2人
登録・ログインで問題に遭遇した1人
携帯回線・公共回線から投票できたのが良かった4人
連続投票制限が5分に短縮されたのが良かった14人
最近のコメント一覧が見られるのが良かった23人
リコメンド機能が良かった6人

ユーザー登録の際、登録手続きを完了するためのアクセスを期限内にし損ね、再申請ができなくなる不具合に遭遇しました。不具合修正後は登録できました。
 まず、問題に遭遇した方は上のお1人だけで、解消したとのこと。
 そして登録しなくて良かったと思っている人が2人だけだったので、そこは安心しました。
 登録しなくて良かったという方の1人は、結局時間が足りずに1作品も投票できなかった方ですので、やむを得ない感想かもしれません。
 もうお一方からはこんな声が。
携帯回線からの投票も可能とのことで、時間を気にせず投票できると思い登録したのだが、携帯からのログインは弾かれてしまい結局そこの利用はできず残念だった。
 多分ガラケーの話だと思うんですけど、これ、本当に申し訳ないです。
 ガラケーで当サイトにアクセスすると、Googleのプロクシで変換をかけて表示するので、キャリアごとにIPアドレスが固定されてしまうのです。
 そのためガラケーでログインして、ログアウトしないまま放っておくと、同じキャリアのガラケーでアクセスすればそのIDで投票ができてしまうのでして……。
 現状のプログラムでは対処ができなかったので、ある時点からログインを全面的に禁止する措置をとったのでした。
 これは、今年中になんとかします。個体識別番号を使う等、時間を掛ければきちんと対策を取れるはずです。

 ネットカフェで投票して、ログアウトしないで放置した場合も同じ現象が起こる危険性がありますが、これは仕様とします。
 ログアウトをし忘れた場合は、自宅のIPアドレスからログインすれば、ネカフェのIPはログアウトした扱いになるので、問題ないかと思います。

 次に、登録したいと思ったけどできなかった方は、多くいらっしゃるだろうとは思っていました。
今年もお疲れ様です。毎年とても楽しみにしているイベントのひとつです。
ユーザー登録をしてみたかったのですが、モバイル端末で登録できなかった(?)ので、泣く泣くあきらめました。
なので、コメントを見るのがとても楽しみです。
更新、楽しみに待ってます!
 しかしながら、1人につき1つだけアカウントを発行するのに、24時間IPアドレスが変わらない固定回線、という以上に確かな方法が思いつかないのです。
 回線さえ、モバイル用と家庭用の2つくらい契約してる人は多くて。一家にパソコンが何台もあって、その上で複数のブラウザが動いてるのが普通でしょう。
 ネットの匿名性と個人認証は、どうしても二律背反になってしまいますが、うまい落としどころはないものでしょうか。
最近コメント一覧表示機能で、今年の作品を思い出し、その作品に投票するということがあった。
イベントの投票対象期間が一年と長いので、公開から時期の空いたゲームを思い出すきっかけとしてコメント表示は役に立っている。
今回の投票は全てPCで行ったが、個人的な事情でユーザー登録時の回線が使えない時期があるので、携帯からもログインできるのは融通が利く。
ちなみに今回は16作品に投票しました。(うち二票無効)
 登録ユーザのみの機能としては、一番反響が大きかったのがコメント一覧、次いで連投規制緩和でした。これは予想どおりですね。
 一方リコメンドは、事前の期待は高かった割に反響が薄かったのですが、まあこんなところかな、といったところです。
 そして、今回は間に合わなかったコメント編集機能も、根強いリクエストをいただいています。
投票期間中であればコメントを修正することができると良いと思いました。
 これも今年中になんとかします。

 コメント一覧についていただいた意見は、次のQ5と一緒にまとめます。

Q5. 最新コメント一覧を、登録していないユーザーにも開放していいと思いますか?

解放していい40人
解放しなくていい15人
無回答9人

 上のグラフ、外側は回答者全員の割合、そして内側はQ4で「コメント一覧が良かった」と回答した方の中での割合です。
 ユーザ登録をしなかった方からは開放を望む声が強いのですが、実際にユーザ登録をした方の中では意見が割れています。
問5については、同じ作品に表が固まりすぎることがつまらないかなという危惧、集計後までの楽しみに残しておいてほしいという点から。
(「コメント一覧が良かった」、かつ反対した方からのコメント)
 技術的には、ユーザ限定機能にする理由はありませんし、開放することは簡単です。
 しかし去年の段階では、ボクも上の方と同じ危惧があり、ひとまずユーザ限定で実装したのでした。

 登録ユーザの投票結果を見たのですが、サンプル数が少なすぎ、コメント数と投票傾向の相関は読み取れませんでした。
 ですが、どのように状況が変わっても、結局皆さん自分の好きなゲームに投票する、というところは変わらないとも思ってるんですよね。
 反響も大きく、今回大きな問題が起きなかったことも踏まえ、一般開放を検討します。
 ただし、リアルタイムの匿名掲示板みたいな状態になるのを避けるため、一般ユーザには何らかの制限を加えるだろうと思います。
現状で満足しているので、もし何か改善する際にはデメリットを十分に考慮していただきたいです。
 こういう意見があることも理解していますし、今までなんとかやってきている企画ですので、改善に慎重になる局面も多いです。
 今回のコメント表示機能のように、技術的には最初から一般開放が可能だけど、先行して登録ユーザにだけ機能を提供し、フィードバックから翌年以降の一般開放を検討することもあります。
 どうかご理解の程お願いします。

 一方、使い勝手についての意見も寄せられました。
最新コメント一覧をもうすこし大きく表示してほしい。
最新コメント一覧が20ではちょっと少ないと思いますが・・・。改善といえるほどでも無いですね・・・。
参考にならなくて申し訳ありませんが特にアイディアは思いつきませんでした・・・すみません。
 いえいえとんでもない、こういう意見は大歓迎です。
 特に終盤は、コメント20個くらいは瞬く間に流れてしまったので、もう少し増やした方が良かったですね。
 コメント欄の大きさも狭かったのですが、これはもっぱらデザイン上の理由だったので、次回のデザインはその点も踏まえて練り直します。

Q6. 何か改善のアイディアがありましたら自由にお書き下さい。

 Q7で出た改善意見も含め、実現性の高い物から順に、今まで書かなかったものを紹介していきます。
主催者様の不都合が無ければ、ランク外の作者様にも気軽にコメントを書いてくれるように一文添えて欲しかったように思います。お祭りは出来るだけ大きくしたい!
 これは誠におっしゃるとおり。
 最近はtwitterでの呼びかけもしており、ランク外の作者さんからのコメントも増えてきていますが、もっとはっきり書きましょう。
「投票しました」というメッセージが出ないので投票が上手く出来たのかどうかイマイチ確信が持てなかった。
一時間制限に引っかかっているか試したが「連続投票はできません」的な文章も出なかった。
 こういう細かい点は重要ですよね……次回は直します。
 連続投票のエラーメッセージは表示されるはずですが、なぜ表示されなかったのかは、よくわかりません。
 ただ、この方の場合は、そうした疑念を持つ理由がありまして。
そして「さよなら勇者さま」に投票したはずだが開票後に一票も入っていなかった。
他の投票作は全て表が入っているものの、私の票は反映されていないのではないかと疑問に思っている。
(毎回コメントを書いていたのでコメント公開後には判る)
 これはやっちまいました。誠に申し訳ありません。
 実は昨年、「左様ならば、これで別れましょう、勇者様」(略称: さよなら、勇者)と「さよなら勇者さま」という2つの作品が完成する、という選管的に非常にややこしい事態が発生してたんです。
 なのですが、後者をボクが見逃しており、勝手に統合してしまっていたことに4月になってから気付き、結果を修正いたしました。
 この手のタイトルかぶりによるトラブルは、実は以前にもあったのですが、有効な再発防止策が取れておらず申し訳ないです。
 選管の中でやり方を検討していきます。
ユーザー登録自体気づかなかったです。
 この声もあると思っていました。
 昨年について言えば、これは半ばわざとやっていました。
 というのは、ユーザー登録をしないと投票できないと勘違いする方がいると考えたからです。そして実際いらっしゃいました。
 兼ね合いは難しいのですが、初見のハードルが高くならないように、徐々にユーザ登録システムが浸透していけばいいと考えています。
登録ユーザー一人につき一作品レビューできるページを作る
 レビュー機能を持たせる、というアイディアは面白いですね。
 運営の負荷から考えると、なかなか実現は難しそうなのですが……。

 今の機能だけでやるとしたら、作品ごとに代表するコメントを1つだけ選んで表示する、という感じになるでしょうか。
 ただ、コメントはあくまでコメントで、現状誰かに見られることを意識していないものも多くありますし。
 「集計後までの楽しみに残しておいてほしい」という意見があることも踏まえた設計をしなければいけません。
 興味はあるんですが、フリゲ20XXの枠組みではなかなか難しいのではないかと思います。
たとえ未完成のゲームでも、投票可能にしてほしかった。せめてテスト版か連載版かを判断する分かりやすい基準を示してくれたほうが良かったと思う。それがないなら未完成でもすべて投票対象にしてもらわないと納得がいかない。そもそも、たとえ未完成のゲームでもフリーゲームであるのは間違いないのだから投票不可なのはおかしいと思う。特に人気投票という側面の大きいこの企画ではありでいいのではないか。というか、悠遠物語に入れたかった(泣)
 この意見も根強いですね。特に最後の一文が。
 結論から言うと、体験版やβ版相当のゲームは除外する、現在のルールを変えることはありません。
 そして悠遠物語がβ版相当のゲームであるという判断を覆すこともないです。

 前回のアンケートで、フリゲ20XXはすべてを巻き込む吸引力を目指してルールを作った、と書きました。
 しかしこれ、作者の視点から見ると恐怖ですよ。自分のあずかり知らぬところで起こっているできごとですから。拒否権もありませんし。

 今回、ベスト10に入ったある作品について、作者様から様々な理由によりベスト10の枠から外してほしい、と連絡がありました。
 その時も、一切作者に事前連絡や確認がない点について配慮を求められましたが、ボクは今後とも配慮しないと回答しました。
 プレイヤーには、作品を評論する自由があると考えるからです。これはフリーゲームに限らず、どんなジャンルの作品でも同じです。
 それぞれの投票やコメントは「そう思った人がいた」という事実です。もちろん誹謗中傷等、問題になる表現は無効票として扱いますが。
 投票数の多寡がデータとして出て、順位がつくことも、その自由の範囲内だと考えています。
 前回のアンケートで、この企画について製作者サイドに寄り添っていなくて「歪みを感じる」と言った方がいましたが、むしろ作者の許可が無いと何も言えない、という考えの方に「歪み」を感じるのです。

 ただ、どんな大義を掲げたところで、この企画が作者さんからそっぽを向かれたらそれでおしまいですからね!
 いくら票数を集めたところで、作者さんが公開を取りやめてしまったら、もうどうしようもありません。
 そういう対立を起こさないためのひとつの線引きとして、体験版やβ版を除外しているという面もあるのです。
 投票者に悪意が無くとも、投票結果で人が殺到し、開発中の作品が滞るようなことになっては、誰にとっても嬉しいことはありませんから。
 その時点で評価されることを了解している「連載」と、それを意図していない「開発中」では、作者さんにとっての意味合いは違うと考えます。
 開発中のものが完成品と同列に扱われるのは、作者さんにとってもファンにとっても不本意なことではないでしょうか。

 なので、わかりやすい基準を示そうにも、作者さんがどう意思表明しているかによるとしか回答できないのです。
 ただ、選管内で、だいたいどういう基準で見ているか、は示せるかもしれません。
  1. 作者が「体験版」「β版」、あるいは「完成版」という表現を使っているかどうか
  2. 開発バージョンと安定バージョンが分かれて管理されているかどうか
  3. バージョン番号が1.0以上か
 今のところはだいたいこの基準で、上から順に判断しています。
 規約の中には盛り込みませんが、選管内で確認を取り、次回以降Q & Aの中に明文化して書き添えていこうと思います。

 関連して、このコメントも紹介しておきましょう。
【投票しなかった理由】
自分自身が今回エントリーされている作品の作者であり、公平性を保ちたいという気持ちからあえて投票しませんでした。
(他のイベントでエントリーする・される際もそうしています)
【運営様へ】
印象の薄れるバージョンアップの作品であるにもかかわらず、ありがたいことに拙作に6票もいただくことができました。
初期のレビュー評価の印象を拭うことがなかなかできず、どうしたものかと困窮しておりましたのでこのような再評価の機会を設けていただけていることに本当に感謝しております。ありがとうございます。
 運営としては、ノミネート作品の作者さんがどの作品に投票しても、もちろん自分の作品に投票しても一切問題ありませんし、かえってお願いしています。
 この方のような信念があるなら仕方ありませんが、何分小さな企画ですので、ひとりでも一票でも投票を増やしたいのです。
 できれば投票を、そして宣伝を、ご協力よろしくお願いいたします。
 ……と、今回の本題はそこじゃなくてですね。
 バージョンアップ版でもノミネートできるという現行ルールについて、作者視点から肯定的な意見が聞けたので、そこがありがたかったです。

 早く投票したいとか、もしかしたら完成しないんじゃないかと怖れる気持ちもわかりますよ。
 しかし、それはプレイヤーのエゴってもので。ひいきの引き倒しにもなりかねません。
 信じて待ちましょうよ。そしてデバッグに協力しましょうよ。
投票の際に、
「自身でプレイしたか」「実況プレイを見ただけか」をチェックボックスか何かでチェックするようにしてはどうかと感じた。
ゲームはプレイするものだが、「動画を見る」という鑑賞法での評価と、「プレイする」という接し方の評価が同列に並ぶのは違和感がある。
ひとまず票の重さに差をつけるのではなく、「内訳はこのようになっている」と確認できるようにしてみるのはどうかと思ったので提案。
 この意見も非常に根強い。
 ボクの立場は前回のアンケートと変わっておらず、区別する必要性を感じていません。区別すること自体マイナスだと考えています。
 区別した時点で、排斥の意図がハッキリありますから。

 「開かれたフリーゲームと、その敵」という本の中で、前回のアンケートが引用されたんです。
 著者のニッチブックスさんは、ニコニコのブロマガでフリーゲームのレビューを書いてるサークルさん。
 前回のアンケートで「プレイせず、動画だけ見て投票することは避けるべきだし、その票は排除するべきだ」とした方が4割近くいたことや、商業化に対する拒否的な反応があることに触れつつ、「フリーゲーム界では多くの人が変化を受け入れず、過剰な拒否反応を見せている」と指摘、「変化を恐れ、前途を閉ざしてしまう姿勢こそが開かれたフリーゲーム界の敵なのだ」と書いてます。

 ボクは、この本にいくつか賛同できない部分もあるものの、問いの立て方にはおおむね共感しています。
 ただし、ここで「敵」という表現を使うのはどうなのだろう、と。「敵は己の心の中にある!」みたいな言い方は格好いいけど、その結果他人にも同じ基準を強いてしまい、結果として不寛容になることがよくあるので。
 好き嫌いがあるのを否定しちゃいけないし、否定できないものですよ。しょうがないですよ。
 ただ、嫌いなものであっても、知らないものであっても、まずはそれを知り、存在を認めることはできる。
 そころからフリゲ20XXはスタートしてるんです。

 人気投票への投票って、その作品が好きかどうか示すという、非常に個人的な行動ですから。
 自分の気の赴くままに投票すればいいのですよ。
 そして結果が出たなら、一人一人が気の向くままに投票した結果として、どのような結果であってもそれを認める。
 ただそれだけができれば、この企画は長く続けていけると思っています。
 ボクは皆さんがそのように振る舞えるよう、尽力していきたいのです。
多分前より投票数増えてるのはうれしかった。
ただ、自分自身は比較的古い作品に手を出していたため、プレイした作品の中で投票可能なものが少なかった。新たにフリゲをやり始めた人は投票に参加しにくさを少し感じた。
こればっかりはどうしようもないけど・・・。
スターダスト ディフェンス -Stardust Defense-みたいに
面白いのにここでネームバリューがあまりなくて得点が少なめだった作品が多いのが気になる。勿体無い。
投票前に事前に今年出たフリーゲーム一覧とかあると助かります。
面白かったのにいつやったのか覚えてないので。
 おっしゃることはわかるんですが、こればかりは原理上不可能です。
 今年のノミネート対象を、世界中のフリーゲームの中からすべて洗い出すのは無理というものです。
 一覧に載るかどうかで有利不利があってはいけませんし、公式に用意できるものは従来どおり、得票した有効作品の一覧くらいしかありません。

 なので、気になる作品があったら、まずは投票してみて下さい。
 無効票を投票したところで、なんのデメリットも無いので。
 下調べしてから投票しなくても、選管で調査しますので、まずは投票してみて下さい。
 結果として無効票になっても、皆さんの目安にはなるので。よろしくお願いします。

Q7. 自由にコメントをご記入下さい。

 今まで紹介していないコメントの返信をしていきます。
AIAIAIAIに投票したつもりです。
中間発表になかったので二度目も。
なぜ対象外になったんでしょうね?
 残念ながら無効票です。

フリーゲームがもっと賑わうといいなぁ。
特に店経営ゲームあたりが^^
 一頃流行ったんですけどね。もっと出てくるといいですね。
 ちなみに「あったか食堂ふらん亭」はRTSです。動画内にちゃんと書いてあります。
問1について。
気になる作品は多くありましたが、実際のプレイが今回の投票期限に間に合わなかったため見送りです。最初はざくざくアクターズに投票しようと訪れましたが、来年候補に挙がるとのことですから、次回を楽しみにしています。なお、この数日で一押しの「ムラサキ」をプレイしましたが、もう少し早ければこの作品に1票入れておりました。
フリゲ2014の時にも感じましたが、ここに挙がる作品が切っ掛けで、素晴らしい作品に出会うことが出来ています。企画運営にあたってくださっている赤松様のコメントも、同好の士として共感するところが多く、この企画が長く続いて欲しいと個人的に思っております。
激辛での(個性的な)活動を含め、今後とも応援しております。
本年度もお疲れ様でした。
 投票を今回は見合わせた方からのコメントです。まあ、巡り合わせはどうしてもありますからね。
 現状のボクの活動は、どうしても流行の半歩後を歩くような格好になってしまっていて、少し申し訳ないです。
 フロンティア開拓精神にあふれた皆さんを、なんとか応援していければ良いのですが。
”この企画はコンテストではありません、人気投票です”の文にハッとさせられました。優劣ではなく、人気を、見るのだと。良いと思いました。
”喧嘩祭りとしての側面が確かにあります。……正直、ボク自身それを楽しんでいます。”、そういう楽しみ方もあるのだと奥深さを感じました。
意見■試行錯誤し新たな工夫・改善を取り入れる今の流れがちょうど良く感じています。
投票者数が、今までに存在するゲーム総数を超えるくらい多くなるといいな~
2014年7~8月付近のアンケート結果発表ページを共感しながら読みました。文面に滲みでる思い、色々な考えを読み、納得させられるものを感じました。アンケート結果と赤松さんの論考は興味深く、次のアンケート結果でも考えを読みたい!
「順位なんて飾り」と云われ、ハッとさせられました。その通りだと。
複数投票可を今知りました。そしてその意義も、なるほどと伝わりました。
フリゲ20XXを運営なさっている方が、赤松さんで良かった、と思いました。
誰か1票でも投じて下さる――それが有り難い。
 あー、ここまで言われるとさすがに気恥ずかしい。
 でも、あくまでボクの意見はボクの意見でしかないので。この場所を作り上げてるのは、作者さん方の作品と、投票した方々の熱意です。
 行動するのはあくまで皆さんで、ボクは皆さんが行動できる場所を提供するだけのお仕事ですよ。
 「あなたが選べ今年のベストフリーゲーム」と言ったのはどなただったかしら。まあ、ボクの本音はそれに近いです。
第二回のフリゲbgm投票から時間が結構空いたので、もし機会があれば第三回の開催をしていただけたらうれしいです。
関係ないですが、第3回 みんなで決めるフリゲ音楽ベスト100 待ってます。
 だからね、求めるものが与えられないなら、これはもう自分で行動するしかないんですよ。
 ニーズも高まってるみたいだし。
 大丈夫! 動画にさえ手を付けなければ全然楽勝だから! やってみればわかるって!
今年も大変な企画の運営をお疲れ様でした。そして、素晴らしい企画を本当にありがとうございました!明日の詳細発表も楽しみです。
 ボクの仕事は事前準備がメインで、一番面倒な有効無効の調査は、他の2人に任せきりでしたからねー。
 前年に引き続き、本当に感謝してますよ。
今年も素敵な企画をありがとうございます。
実はこの企画の参加は今回が初です。自分の投票は参考になったでしょうか?
来年は果たしてどんな作品が来るでしょうかね・・・まだ早いですか。
それでは次の企画でも参加する予定ですのでお願いします~。
プレイヤーとしては楽しめて、
制作者としては励みになりました。
これからも応援しております。
次回もあったら参加したいと思います
このようなイベントがあるおかげで面白い作品が大勢の人の目に触れることができるので、ぜひこれからも頑張って続けてほしいと思います。来年も楽しみにしています。
フリゲを盛り上げる活動として、とても良いと思っています。
これからもがんばってください!
 皆様まことにありがとうございます。
 本年12月開催のフリゲ2015も、どうかお引き立ての程お願いいたします。
赤松さん、よいお年を!
 良いお年を~。

赤松弥太郎 twitter