コメント
- 一作品一票であれば何作品でも投票出来るんですね。では遠慮なくシアンさんの作品に投票を。怨みっ子のオススメは最後のとあるキャラの心の慟哭ですね。何処か抱き締めてあげたくなる悲壮感があります。そして「つぐのひ」が来ます。これ以上は言えませんので、是非やってみて下さい。
- ホラーゲームは、他のジャンルに比べて、結末の作り方が難しいと思う。物語の結末の基本はハッピーエンド。でも、ホラー性を最後まで貫けば、後味の良いエンディングには至らない。
そんなジレンマに対してつぐのひシリーズは、「裏ルート」という一つの回答を出した。作者自らこれまで構築してきたホラーの世界を完全にぶち壊すことで、本編のホラー純度は保ったまま、後味の悪さを洗い流している。
「完全に」壊すのがポイント。ギャップが大きいからこそ、プレイヤーは本編と切り離して楽しむことができる。
そんな「裏ルート」がとうとう単体の作品として降臨したのが「怨みっ娘」だ。アイムシアン氏は、ホラーやダークファンタジーの作品で知られているが、その裏で「変態」に関する知識・理解、表現力を研ぎ澄ませてきたことは古くからのファンには周知の事実。
これまでホラー表現に見られた卓越した演出スキルは、変態の表現においてもいかんなく発揮され、プレイヤーの笑いを誘う。
本作の主人公は、つぐのひ第2話の裏ルートに登場した「お兄ちゃん」。妹の制服を着て街を歩く変態である。
彼の強烈な変態性をひたすら見せていくだけでも十分笑える作品になったとは思うが、三倉母という別ベクトルで強烈な新キャラクターを登場させることで、笑いの幅を広げることに成功している。
お兄ちゃんの個性に甘えることはしなかった制作姿勢は高く評価されるべきだと思う。
物語はお兄ちゃんの旅の続きを示唆して締めくくられる。
またお兄ちゃんの勇姿を見られる日は来るのか?お兄ちゃんと双璧を成す「お父さん」の再登場はあるのか?今後の展開にも注目したい。
- 最恐の名に恥じないジャパニーズホラーゲームだった
怨みっ娘の最笑と合わせて一本
- 偶に思うのですが、作者の頭の中がどうなっているのか気になります。いや、褒め言葉ですよ。多分。