コメント
- 〈メール〉と〈電話〉だけを駆使して困難を突破していくホラーの長編ノベルです。
プレイ前は『公衆電話』を連想していましたが、蓋を開けてみれば全然別物でした。 - 作り込まれた豊富な分岐と、徐々に全貌を現す世界の多面的な面白さ。怖いけど、怖さをほどよく和らげてくれるプレイヤーキャラ2人のユーモラスな掛け合い。引き込まれて徹夜でプレイし、ラストはグッときました。
- 描写が詳細になるほど怖くなくなってしまうことがあるのがホラーの常だが、「電話越しに指示する」というワンクッションを持ち込んだことで直接助けに行けないもどかしさが加わり、じっとりとした良質なホラー感になっている。作りこまれた小道具など、土着民族ホラーの雰囲気作りも秀逸。
- 主人公ではなく、主人公の友人が怪奇現象に遭い、それを電話とメールで手助けするというシステムが斬新でした。
音響効果やたまに出るホラー風画像も臨場感抜群でしたし、シナリオもよく練られていて面白かったです。 - きさらぎ駅を思わせる世界観と、多数のEDが魅力。やりこみ要素も多く考察が非常に楽しい。