コメント
- えっ、素人でこのクオリティが出せるの?ってビビったよね。エンカ率変えられるとか今風の超親切設計じゃん!テレポートもあるし、スキットも充実してるし、マップも綺麗じゃん!合成楽しい!カジノ楽しい!敵味方共通のEP管理が頭使うけど楽しい!
最初にスミカの家庭環境が出てきたとき「へー酷い親だなー」ってなったのに、後のキャラの生い立ちが桁違いなの。スミカがマシに見えてくるの。
凄いところは、戦争で家族が死にましたみたいな感じじゃなくて「現実でもありそうな生々しい酷さ」なのよ。それによって、歪んだ価値観を抱くことを強制されるわけね。そうしないと心が崩壊する。だけど、その価値観が魔法戦士システムと奇跡的な相性の悪さを発揮するせいで、自分の歪んだ価値観に向き合うことを強いられるわけなんだ。
主人公のワタルは、皆で仲良しこよしでいましょうねっていう、まさに博愛の主人公なんだよ。だけど「なんで仲良しこよしがいいの?特定の誰かに肩入れするのを許さないの?」って部分に、しっかり答えが用意されている。それが本人の弱さに直結しているからこそ、本作だけのキャラクターとして確立できているわけ。
どのキャラにも清濁があって、キャラが立っているわけなんだが、個人的に好きなのはヤマトだな。いやいいよね、一番真面目そうだった男が一番クレイジーっていうの。だんだんと狂気的な思想を見せていくのが巧いよね。親族からボロクソ言われるあの回想を見た時、作者の悪魔!鬼!人でなし!デブ!サディスト!って机叩いたよね。
あ、カップリングならクオアヤ派です。ツンデレさせてくれない天然ちゃんいいよね
最後にはちゃんと希望があるんだよな。キャラが悩んで苦しんだこと、「負の感情」の存在を肯定してくれる。児童小説において、現実的でありながら優しさのあるこの着地は理想と言える。
- 投票するか迷ったけど、します。
過去にこの作品に投票した時、他の作品と比較して「あの作品は26票もとったのに、この作品は1票しかない!あの作品の方が26倍も価値がある!」と言われました。
このことも攻撃材料のひとつとなって、この作品の作者は、今までの作品をすべて公開停止にし、フリーゲーム制作を引退されてしまいました。
この作品が好きだから投票した、その気持ちのせいで傷つけてしまった、引退に追い込んでしまった。
すごく苦しかった。作者さんが引退してから、戻ってきていないかを確認したけど、その時はとうとうこなかった。
だけどいつか、作者さんに届くと信じて。最後となったこの企画に投票します。
十代の子どもたちが、自身の生い立ちに向き合い、異なる考え方をもつ仲間たちと衝突しながら成長していく過程は、痛々しくも応援したくなる。素敵なストーリーでした。
「この気持ちを諦める方法を、嘘をつく方法を覚えたら、私、きっと、誰のことも好きになれなくなる」。スミカのこの台詞が大好きです。自分の気持ちに嘘をつかないことの難しさ、いっぱい傷つきながらも「両親に愛されたい」という気持ちを嘘にしなかったスミカの強さも大好きです。
「自分は恵まれている」と断言するアヤネの強さ。仲間のためなら、確証のないことでも、後で怒られることでも、付き合ってくれるクオンの優しさ。素敵です。
最後のシーンで、ヤマトがワタルの名前を呼んだことの重みその物語上の意味は辞書よりも厚い。完璧なラストシーンでした。
私のベストフリーゲームは「【異界】魔法戦士コネクターズ!」です。
長いフリーゲームの歴史から見れば、この作品が公開されていたのは一瞬でしょう。
だけど、その一瞬でも、この作品を世に送り出してくれたことに、ただただ感謝します。
本当にありがとうございました!
- 若い戦士たちの「親離れ」を描いたRPG。
5人のメインキャラのペア、全10組に対して「このキャラとこのキャラが絡むとこうなる」というのが説得力をもって設定されている。それは、各キャラの生い立ち、トラウマ、何が地雷で、どういうところが弱くて、どういう類の優しさを持っているのか……表面の「プロフィール」ではなくて、深層の「人間性」がしっかり設定されているからだろう。
装備の合成も楽しい。大成功が出るともちろん嬉しいけど、「予想外」装備の意外な使い方を見つけた時はテンション上がる。
強化弱体を駆使する必要がある、ほどよい難易度で楽しかった。ウラボスさんは流石に手を抜いてくださいお願いしますって思ったけどw
精神的ネグレクトを受けていながら「幸せになって、母さん」と、真相を隠したまま去ったヤマトは本当に大人だ・・・幸せになれよ・・・
ワタルはとっととアザリーちゃんの気持ちに気づけやああああ!でもこういうのが好物だああああ!