コメント
魔女魔少魔法魔 :
- 羊おじさん倶楽部のファンです。2
続いて私がプレイした最新の作品である「魔女魔少魔法魔」についての感想です。
会話のテンポが良くて、内容もコミカルで読み進めやすい。なのに結局、救いのない展開に陥ってしまう。
どうやっても幸せになれない苦心を感じさせる作品でした。
主人公が関わる(他人に解決の過程を任せる)ことによって事態は悪化してしまう。
このことから自分の理想には、自分の責任で近づかなければならない、という示唆を。
しかし自己完結的であると虚しくなる、という事実を得ました。
自分の責任で行動しながら、自己完結で終わらせない。
この自己責任と自己完結の隙間に人間の幸福を見出した作品だと思いました。
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自身の幸せを諦める責任、迷惑をかけずに死ぬ義務なんてない。もしも僕らの生存が誰かの幸福の邪魔になるなら、その排除はその人自身が負うべき責だ。
この考えはアドラーの言うところの「課題の分離」ができているようで好きです。
主人公に限らず、人は生きているだけで他人を傷つける存在だと思います。摩擦ですね。
ただその摩擦の責任を自分ひとりで抱え込んで自殺する必要はない。しかし他人に押し付けようとするなら、その反発は押し付けた本人が受けるべき。
摩擦の責任は半々ということでしょう。
摩擦が発生すると分かっていて、そこに居座るのは罪かもしれません。どんな正当性からも切り離された場所なのかもしれません。
でも人は傷つき、傷つけられることを承知で共にあることで、トゲを持つお互いの存在を許せるのかもしれませんね。
これが幸福な地獄だと解釈しました。 - 羊おじさん倶楽部のファンです。3
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言葉が残る。僕たちを裏切った幻想や僕たちを傷つけたシステムに対する僕らの怒号や嗚咽が、この世界に刻まれたただ1つの瑕疵として永遠に残る。まったく何もないよりはマシに思える。
作者さんの言葉という感じで好きです。
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感想が大変長くなってしまい申し訳ないです。
「さよなら、うつつ。」よりも救いのある終わり方で、(勝手な想像ですが)作者さんにも現実との折り合いがつき始めているのかなと思えました。
私も社会に出て、他人との摩擦に苦しみながらも(恥ずかしながら)生きているので、今回の作品は印象的でした。
今まで購入サイトの感想欄にもTwitterのDMにも感想を書いたことがないので、今回このような企画で機会をいただけて嬉しいです。
これからも密かに応援したいと思います。
生まれてきてくれてありがとうございます!
クサすぎですかね。笑