コメント
- 公開はもうされていない、禁飼育さんの作品です。
「苦痛」を始めとした4部作なので、作品群と言った方が正しいかも。
お菓子のような可愛らしいタイトルとは裏腹に、世の中の重たい問題・暗い部分がぎっしり詰め込まれた、そんなノベルゲームでした。
今からしてみれば、確かにシナリオは稚拙だし日本語は所々おかしいし、システムもそこまで親切設計ではありません。
でもそれらを悉く吹き飛ばす物語としての圧倒的な熱量、個性豊かなキャラクター達の魅力に、「この後どうなってしまうんだろう」と、文章を進める手が止められませんでした。
全て読み終えた後の達成感と爽快感、そしてほんの少しの悲しさと寂しさは、フリゲというものにズブズブとはまるきっかけとなるに十分なものでした。
20年近く経っても忘れられない作品。
あの時の「熱」を感じる事はもうないけれど、おそらく一生覚え続けているだろう作品です。